定額給付金

ちなみに定額給付金なんて僕は反対です。理由は後で
記載するけど。


まず、定額給付金で所得制限は地方自治体にまかせる
、という方針が出さされていろいろともめている。そ
の基準は年収1800万円だっていうが、そもそも元々の
目的を考えればそんなのはどっちでもいいのではない
か。景気対策というのであれば、別に年収300万円の人
がそれを使おうが、年収2000万円の人がそれを使おう
が、"消費"に使われるんだから。だから、定額給付金
をやるんであればそれこそ全員に行き渡るように予算
をとって、それで受け取りにこない人もいるんだろう
からそれで余った分は余った分で繰り越し(!?)すれば
いいだけだろう。


それと、地方の首長にしても「地方に丸投げされても
市町村によってもらえる人ともらえない人が出てきて
不公平だ。」なんてことを言っている。よく考えてみ
て年収1800万円の人が、そんな1人20,000円くらいで
そんなに大騒ぎするだろうか。それこそ、年収200万
円の人でもらえる人ともらえない人がいたら不公平だ
ろう。でも、年収1800万円くらいの人にとってはそこ
までクリティカルな問題ではないだろう。(まぁ、こ
れは僕が今、それだけもらっていないから言えること
なのかもしれないけど。) それだったら自己申告にし
て年収1800万円overの人はもらいにこないでね、でい
いんじゃないだろうか。それでごねるような人にはも
渡せばいいだろう。そんなもんに制度を作っていちい
ちやるコストの方が問題といえる。


だいたいそんなところで不公平感があるなんていうの
であれば、年収1800万円以上の人に実際聞いてみたら
どうだろう?100人ぐらいにアンケートをとってそれ
で市町村によってもらえたりもらえなかったりするの
はどう思うか、聞いてみたらいいと思う。別にどっち
でもいいような気がするのだが。


ちなみに自分で制度を作っておいて、「地方分権だか
らいいんじゃない。」なんていう麻生首相はそれこそ
地方自治体を国の出先機関ぐらいにしか考えてという
ことだろう。本当に地方分権というのであれば、税収
の地方と国の比率を変えて、景気対策にしても地方ご
とに考えるようにする仕組みだ。


また元々は公明党から出た話ということだが、公明党
の大田代表は「地方を回っていると実感としてもらっ
て嬉しいという人が多いと感じている」と言う。だっ
たらそれも世論調査と比べたりしたほうがいい。本当
にそう思っている国民がどれだけいるだろうか。デー
タもなしに語られても...。まぁ、政治とはそういう
もんだろう。


それにしてもまた公明党か、という感じだ。1999年に
地域振興券という名のもとに国民にお小遣いが配ら
れた。それも公明党の案だった。wikiによれば、その
ときの経済効果として、「1999年、経済企画庁は振興
券を受け取った9,000世帯にたいしてアンケート調査
をおこない、振興券によって増えた消費は振興券使用
額の32%であったとしている。つまり残りの68%が貯蓄
にまわされたり振興券がなくても行われた消費に使わ
れたということである。」とある。要はどれだけの経
済効果があるかもわからず、選挙目的のために税金を
配る愚策としかいえない。当時では、こんなバカみた
いな制度は利用しない、と言ってもらいにすら行かな
かった人もいるのだ。そうした人の分はそれこそムダ
になっている。要はそのときの効果検証も十分になさ
れないまま、また同じことをやろうとしていることに
納得がいかない。僕としては失敗だと思っている。だ
から今回も反対なのだ。