何を変えるか

事業が行き詰った場合に変革をしようとした場合、変
え方というのは2通りあると思う。シンプルにしていく
とマーケットインなのか、プロダクトアウトなのかと
いうところにつながると思う。仮に自分たちを「子ど
もに夢を提供する玩具メーカー」としよう。状況とし
ては少子化が進み玩具が売れなくなっている。また、
中国から安価な玩具が入ってきてコスト競争み厳しく
なっている、どうするか、という状態だ。即興で考え
たから事例としては適切じゃないかもしれないが。


(1) 提供価値を変えず、業態を変える
これは、自分たちの使命、強みは「子どもに夢を提供
する」というところにあるとした場合だ。その場合は
玩具にしばられずにより付加価値の高いアミューズ
ント施設事業を始める、といったこともできる。要は
自分たちは子どものことを一番わかっている、だから
もっといい別のサービスができる、という考え方だろ
う。


(2) 業態を変えず、提供価値を変える
これは自分たちの強みがモノづくりにあると考える場
合だ。こういう捉え方をすると、玩具で扱っていたモ
ーターを使った文具や例えば、釣具やスポーツ用品に
進出するといった戦略になると思う。


要は自分たちが何屋さんで何をしたいのか、というと
ころだろう。


例を挙げれば、ブラザー工業は(2)の例になると思う。
ミシンが立ち行かなくなったときに、タイプライター
にその技術を応用することで事業転換を図った。また
、セコムは(1)になるだろう。当初はガードマンの派遣
から始まったが「安心・安全」を事業ドメインとする
ことでロボットによるサービスなども行うようになっ
ている。また、ベネッセも(1)の例になる。当初は出版
だけを行っていたが自分たちを教育事業と定義するこ
とで塾や英会話スクールの経営といったところまで領
域を広げている。


さて、自分たちはどうだろう...。