もし起業したら...

久しぶりにNさんと飲みにいってきた。組織が変わった
こともあり、いろいろと話をした。Nさんのテーマにつ
いて話をした。


Nさんは、自社のリソースを使って事業化を進めていき
たいと考えている。もし、それで認められないならば
ベンチャーという手段もある、という考え方だ。でも
、僕はそうは思わない。このテーマが既存事業の延長
線上にあるものであればそれでもいいと思うが、これ
はそうではない。既存事業を代替する事業といえる。
もしこれが成功すれば工場の仕事をさらに奪うことに
なっていく。また、既存の事業ラインにのせてしまう
ことで意思決定権はNさんから離れてしまうことになる
。そうなるとどんなにNさんが事業成功のポイントを語
ったところで、事業部長の意思がそこになければNさん
の思う通りには動かない。


それでもNさんは自社のリソースを使うのがベストだと
言っていた。そこで僕が出した事例として楽天の例を
あげたe-commerceが当初出だした頃、大手メーカーも
こぞって参加をした。でも、結果として残ったのは、
楽天だけだった。その大企業の人たちも、自分たちの
ブランド力と技術を用いたほうが絶対に楽天なんてい
ベンチャーよりも強いと認識していたはず。でも、
結果はそうではなかった。この話にはNさんも納得し
ていた。


そして、後はTさんのことも伝えた。Tさんがベンチャ
ーを最初に始めようとしたとき、社内でプレゼンをし
て社内でやろうとしていた。役員からGOの指示はもら
えたのだが、あえて会社をやめて自分で始めたという
。Tさんは、自分のワクワク感が誰も感じていなかっ
た、というようなことを言っていた。ベンチャーをや
るというのはそういうようなことだと思う。Nさんは
それをどう感じるだろうか。




Nさんと大学の先生の出会いの話はとてもよかった。
「成功は準備とチャンスの交差点」。Nさんにはその
両方があったということだろう。もちろん、まだ成功
したわけではないが。