B2BからB2C

僕がやっていた商品もそうだが、「まずはB2Bで」とい
うのが最近のうちの社内の傾向だ。新商品となると、
どんなに市場調査なんかやっても「本当に売れるかど
うか」なんていうのはやってみないとわからない。で
も、そうなるといきなりマスプロダクションに踏み切
ることなんてできない。


従って、そういう新商品は「まずはB2Bで確実にニーズ
のあるところから」というふうになる。もし、そこで
ある程度の数量が出てコンシューマ向けでもいけそう
だとなれば、コンシューマ向けに展開するのだ。


結局、事業部は既に確立されたマーケットで市場が読
めるものでなければ受けることはできない、というの
がわかる。そうなると、うちの研究室でやっているも
のなんていうのは商品の出し方としてはまずは確実で
B2Bで持っていけるようなモデルをきちんと作ってお
いたほうがより事業には近づくといえる。こういうこ
となんかはテーマ起案時に既に頭の中に入れておいて
もいいのではないだろうか。そういう現実があるのに
も関わらず、「事業部はやる気がない」なんていうの
はやっぱり違う。それが現実なのだから、それに順応
同化しないといけない。


一方で商品Rなんていうのは、限りなくB2Bに近そうに
も関わらず勢いにまかせてB2Cで最初から発売をした
。まぁ、商品Jが最初は売れなかったけど、しばらく
したら売れたからそれと同じように、という短絡的
な思考の結果だったのだが。結局、商品Rは発売はし
たもののまったく泣かず飛ばずで、営業も売れるよう
なしかけなどはまったく起こそうともしない。これな
んかはやっぱりB2Bできちんと実績を残してからの方
がB2Cでも導入しやすかったとだろう。


いずれにしてもこうしたテーマを推進していくナレッ
ジなんかも本当はもっと共有できればいいのに、と思
うのだが。