新事業Cをどうする!?

新事業Cが迷走(!?)している。事業部長と新事業Cのト
ップが兼務となった時点で、もはや別組織にしている
意味はなくなったといってもいい。


新事業Cは元々は新たなチャネルを作りたいという思い
から作った組織だ。そして、商品Aと商品Vを頼りにし
た新ルートの開拓を行った。でも、結果的に商品Aは
思ったよりも販売が伸びず、商品Vは発売延期になった
ままだ。


新事業Cのメンバーは、せっかくルートも作ったんだし
、なんとかそこで勝負していきたいという。そのため
に商品Aをマイナーチェンジしてなんとか事業を延命さ
せたいのだという。もちろん、それで爆発的に販売台
数が変わるわけではないことはわかってはいるが、そ
れでも少しでも状況をよくしたいということだ。


でも、その結果どうなるのか...ということだ。事業
というものを考えたときにその価値は現在の価値と将
来の価値を考えなければならない。ちなみに、「今後
5年間で何か画期的な商品が出せるか?」という質問
をしたときに誰も「YES」とは答えられないだろう。
そうなってしまうと、なんのためにそのチャネルを残
さなければならないのか、ということになってしまう



本来であればサンクコストを考えずにやはり事業撤退
のルールは決めておくべきだろう。仮に撤退したとし
てもそこで学べるものが何であるかも考えておくべき
だ。それが組織としての経験となる。


でも、現実的には、撤退しても他にすることがないか
ら撤退できない、という状況だろう。だから、せめて
赤にはならないように、ということしかできない。ま
た、「仮に予算が100億円つきました。あなたならど
う使いますか?」という問いに対して具体的に案を出
せる人はいないはずだ。そもそもそこが問題であると
いうことに気付かないといけない。