グアムの未来

さて、グアムに来てみると、確かに気軽に来れるとい
うのはよくわかる。看板からパンフレットから商品説
明から全て日本語で書かれており、さらにホテルの人
もお店の人も全員が日本語を話すためまったくもって
英語を話す必要がない。


それでいて海はきれいだし、ジャングルもあり、とて
もよいところだと思う。


でも、一方でさびれた観光地という印象もぬぐえない
。昼間のメインストリートは人がほとんどいない。ま
た、夜になってもとても活気があるというような雰囲
気ではなかった。


1970年代〜80年代にかけて日本人が海外旅行に行き出
すようになった頃、グアムはハワイと並びメインの海
外旅行先になったと思う。その後も海外旅行者が伸び
るにつれ、観光業はグアムの主要産業となっていった
はずだ。


ただし、近年は日本人の海外旅行客数の増加も鈍化し
、さらに欧州やアメリカなど渡航先もバラエティに富
むようになってきた。


これまでは、海外旅行といえばグアムという形で黙っ
ていても人はやってきたが、もはやそういう状況では
ないといえるはずだ。


では、グアムの観光業を今後も成り立たせるためには
どうしたらよいだろうか。1つは、リピート客を掴む
ことだ。DFSでブランド品を変えるようにしたのは、
その一つの成果といえる。たんにリゾートに来るだけ
でなく買い物客もひきつけることができた。また、も
う一つは市場の拡大だろう。日本からだけでなく、韓
国、中国にもその市場を広げていく必要がある。


また、今なんかは燃料費が高騰しており、日本人の海
外旅行控えが広がっていたりもする。そうしたときに
、欧米やアメリカに行こうとしていた人たちの代替案
としてグアムをアピールする絶好のチャンスともいえ
ると思う。


いずれにしても、そうした努力をしていかなければ、
観光業の衰退、ひいては島自体の衰退へとつながって
いってしまう。