人は慣れる

何の本に書いてあったのか覚えていないのがだ、「人
間なんていうのは、自分の部屋に死体が転がっていた
としても、3日も経てばなんとも思わなくなる」なんて
ことが書いてあった。


現在開発中の商品にしても、大きな仕様変更を行おう
とした際、「そんな仕様じゃ使いにくくて仕方ないだ
ろう、これじゃ売れない」なんていう議論が飛び交っ
た。
でも、今は「そういうものだ」という感覚になってし
まい、誰もその仕様性の悪さなんかは言わない。もち
ろん、一度決まったものを後で蒸し返すのはよくない
だが、ことこれに関しては、そういう問題といよりも
「慣れ」というふうに捉えたほうが正しいと思う。


こうなってしまうと、お客様の視点っていうのはなか
なか得られないのではないだろうか。つまり、慣れて
しまうということは自分を客観的に見れなくなってい
る状態だと思う。常に慣れないことが商品開発上では
必要なはずだ。


そういう意味でいうと、新入社員が会社に入社してく
ると、「早く職場に慣れて...」なんていうことを必
ずといっていいほど言う。自分も部署が変わったとき
にそんなことを言っていたような気がする。でも、こ
れって別の側面から見れば、客観的視点を失っていく
、ということだ。だから、「慣れる必要は無い、むし
ろ慣れてはいけない」という考えを持ち続けるほうが
いいと思う。でも、そんなことを真顔でいうと、普通
は何を言っているんだ、という顔をされるのがいいお
ちだと思う。


慣れ、とは怖いものだ。そういえば、自分は会社に入
ったときに、組織に染まらずに...みたいなことを言っ
ていたと思う。まだ、染まっていないはず、いや、今
こそそれを新たに意識しないと。




インターンシップの最終日で、飲み会を行った。野球
の話とかじゃなくもうちょっとためになるような話で
もすればいいのになぁ。