マネージャーの年齢

休み明けの初日にテーマの進捗報告会。相変わらずの
内容だった。
それぞれがこんなことやってます、と話して、真ん中
に座ったMさんがあれこれとコメントするだけ。


そこで思ったのは、マネージャーの年齢についてだ。
Mさん自身、既に50代も半ば、ましてや特に自分自身
でやり遂げたいことがあるわけでもない、となれば、
後は無難に終わってくれればそれでいいというのが本
音ではないだろうか。


Mさんにとっては少なくとも後10年くらい会社がつぶれ
なければ別にもうその頃は自分なんかはいなくなって
いるのだからどうでもいい。本気で将来的な会社の危
機感なんていうのは持てないんじゃないかと思う。


そうなってしまうと、もはや本気でテーマを考えるこ
となんてできないだろうし、本気で叱ることも、本気
でほめることもできないと思う。


だから、Sさんが自分のテーマを他の事業部に持ってい
くことを示唆したときに、「そういう方向へ持っていっ
てしまったら自分は何も支援できないよ」、と言ったり
してしまうのだ。
結局は事業部の状況やそのテーマの本質的なポテンシャ
ルを判断しようとするのではなく、事業化率とかテーマ
成功率とかそういう目先の数字のつじつま合わせだけに
終始してしまうことになると思う。




そういう意味でいうと、やっぱり本気で将来に対する危
機感を持たなければならないのは、30代〜40代の人間で
なければならないし、そういう人材がマネージャーとし
て組織を引張っていくようになってほしい。




ここで、ふと思ったのは、危機感と仕事に対する楽しさ
という点だ。ベンチャー企業なんかでいうと、大企業と
比じゃないぐらいの危機感が漂っていると思う。でも、
同時にそれをエキサイティングと思える楽しさがある。
一方で大企業ではやはり、特に若手社員なんかは危機感
というか不安感があるだけで仕事のエキサイティングさ
なんかはない状況な気がする。これを「危機感x楽しい」
にシフトできないだろうか。