北京オリンピック

実家に帰っていたこともあり、けっこうオリンピック
の中継をみた。印象に残ったのはやっぱりなでしこジ
ャパンだ。とにかく強いし、エキサイティングだ。男
子のサッカーを見ているよりも全然面白い。
残りの種目については、いまいちすごさというものが
伝わりにくい。競争する競技(水泳、陸上)なんかは、
明らかに差が生まれるからわかりやすいが、フェンシ
ングとかレスリングとかはいまいちピンとこないとこ
ろがある。


でも、一流アスリートに共通していえることがある。
それは何かといえば、「とにかくその競技が好きだ」
ということだ。体操で銀メダルをとった内村航平選手
も中学生、高校生の頃は必ずしも目立つ選手ではなか
ったという。でも、とにかく体操が好きだったという
ようなことを関係者が話していた。


「好きこそものの上手なれ」とはよくいったもので、
まさにそれは的を得たいいかただと思う。好きになれ
ば自分で考えるし、自分で行動する。自発性、創造性
が生まれる。ただ、一流アスリートになるためには、
たんに好きというレベルではなく、本当に三度のメシ
よりも何よりも好きというレベルである必要がある。


でも、「好きになる」というのは教えられるものでは
ない。指導者ができることとしては、好きになるよう
に仕向ける、ことだ。要は楽しくさせること、それが
必要なんだと思う。


次のステップにあるのは、苦しさを乗越えられるか、
という点だ。どんなに好きであっても、成長の壁をつ
き破ろうと思えば苦しさが伴う。さらには、本当に
紙一重の戦いのプレッシャーにも勝たなければならな
い。


メダルとはそういうものの先にあるものなんだと思う