サトーカメラ
デジカメの写真をちょっと印刷したかったので、地元
にあるサトーカメラに行ってきた。
サトーカメラとは県内に18店舗を展開するいわゆる中
小企業のカメラ屋さんだ。
とりあえず、最初に印象に残ったのが、大手量販店が
しのぎを削る中で、「カメラ」という領域にだけ事業
を展開してやっていけるのだろうか、という疑問だっ
た。店には、「11年連続北関東甲信越No1」という文
字が踊っていたが、すごいニッチな分野でのそれだろ
うぐらいにしか思っていなかった。
さて、写真の印刷自体はセルフで行えるのだが、その
ときに、「よろしければデジカメのチェックを無料で
しますが、いかがでしょうか」という声掛けがあった
。無料ということなので、お願いしたら、レンズとか
も拭いてくれてきれいにしてくれた。そして、「キャ
ノンのデジカメはレンズとかはいいんですが、唯一の
欠点が液晶が弱いことです。だから液晶保護フィルム
を貼っておいたほうがいいですよ。」とアドバイスを
いただいた。たしかに液晶には傷もつきまくっていた
ので、保護フィルムをいっしょに購入することにした
。
そのときに、「商売はこうやってするもんだなぁ」と
いうのをすごく感じた。小さなことだけど、そのサー
ビスを行うだけで売上げは増えるし、また来ようとい
う気になる。決して量販店ではマネできないサービス
だと思う。
地域で中小企業が生き残るためにはこういうところで
差別化しなければいけないというお手本のような接客
だった。
それでも、こうした現像中心の小銭稼ぎだけでは苦し
いだろうな、と思っていた。たぶん、カメラ自体は価
格では量販には勝てるわけでもないし、と。
でも、実際に売っているカメラの価格をみていると、
かなり安い。むしろ量販店よりも安いんじゃないだろ
うか、と思えるぐらいの価格帯だった。
まったく何も期待せずに入った店だったのだが、得ら
れるものがたくさんあった。あとで、webでサトーカメ
ラのサイトをみてみたが、専務の方はコンサルタント
もやって本も書いている。とりあえずアマゾンで買っ
て読んでみよう。
なんとなく、昔はうちの会社もこういう商売をしてい
たんだろうな、と思った次第だ。