人事評価

休み前にKさんに聞いたことだが、Kさんが入って何年
目かのときに人事面談があったという。
そのとき、Kさんは上司のMさんと全然うまくいってい
なかった。話を聞く限りでは明らかにMさんが悪いと
は思うのだが。


そういうこともあり、Kさんはこのままでは自分にとっ
ても、うまくいっていないプロジェクトにとってもよ
くないと思い、正直にそのことを人事に伝えたという。
すると人事は素直に「そうか、それは大変だな」という
ように聞いてはくれたが、後日Kさんに待っていたのは
、同期の中でKさんだけが職位が上がらないという事実
。理由は仕事に対してネガティブに考えていること、
だったそうだ。


果たしてそんなのが評価の基準になってよいのだろう
か。結局は全員は上に上げられないから、落とすための
理由づけなのだが、会社がそういう態度でモチベーシ
ョンなんか上がるわけがない。


ましてや一番問題だと思うのが、それによってKさんが
2度と本音を話そうとしなくなることだ。結局、本音を
聞くことができなければ問題なんていうのは、表面に出
てくることはない。それがそのまま進行していくだけな
のだ。


だから、2年ぐらい前に住友商事が社員は10年目までは
差をつけずに育てる、というような試みを始めたが、も
しかしたらそういうの正しいのかもしれない。要は、10
年たったときに、本気で準備をしていたか、何も準備を
していなかったのかの差が本当に出てくるからだ。