あの日の指輪を待つきみに

ひさしぶりに映画を見に行ってきた。「あの
日の指輪を待つきみに」。


以下あらすじ。


ひとつの指輪をめぐり交わされた約束につい
てつづる感動的な恋愛ドラマ。『愛と追憶の
日々』のシャーリー・マクレーンが、戦地で
愛する人をなくした喪失感を引きずったまま
生きる老女を熱演。彼女の若き日を、テレビ
ドラマ「The OC」シリーズのミーシャ・バー
トンが演じる。監督は『ガンジー』の巨匠リ
チャード・アッテンボロー。登場人物たちが
めぐってきた、いちずで誠実な生きざまに、
大きく心を揺さぶられる。


見にいった動機は、「The OC」のミーシャ・
バートンが出ている、というそれだけの理由
だったが、そんなことはおいといて、とても
いい映画だった。


戦時下から50年という時間を経てなお続く約
束。ひたすらそれを背負って生きてきた人た
ち。


何を感じたかといえば、人生のストーリーと
いうものはその人本人しかわかりえないもの
だ、ということだ。
その人自身がいったい何を思い、何を背負っ
ていきているのか、というのはその人自身に
しかわかりえない。


戦争を体験した祖母が昨年亡くなり、祖父が
今年の7月になくなった。祖母も祖父も背負
ったものはたくさんあった。でも、それは僕
自身はやっぱりわかりえないものだと思う。
それでも、祖父にとっても祖母にとっても、
僕自身が後世への遺物だったといえるかもし
れない。わかりえない僕にとってはそれに応
えることが、唯一の報いることだと思う。


同様に僕自身の人生というものも同じなんだ
と思う。


また映画の中で、「あなたの人生は幸せでし
たか?」という問いがあった、それに対して
「そんなものは死ぬときでないとわからない
」といっていた。


たぶん、それも真なんだと思う。死ぬ瞬間に
すごく幸せな一言があったらそれで幸せだっ
たといえるだろう。だから、結局は、その一
瞬一瞬に人生の幸せを感じられることが大切
なんだと思う。