とある事業部の話

今日の日経新聞にとある事業部についての記
事がのっていた。社長が「年内にも工場の閉
鎖も含めて抜本的に見直す、また、消費者の
求める価格帯とミスマッチが起きている」と
いうことをインタビューで答えたというもの
だ。


その日のうちに、本部長が「そんなことは何
にも決まっていない話です。」というような
説明を従業員の前でしたという。
でも、じゃーなぜ社長はそんなことをインタ
ビューで新聞社に対して答えたのか、それと
も新聞社が曲解したのだとしたら社長がどう
いう意図で言ったものを曲解したのか、そう
いう説明は一切なかったそうだ。


先日もグループ会社についての記事が日経の
夕刊に出て、その日のうちに広報部長が「
全従業員に対して何も決まっていません」と
いうような内容をメールで送っていたが、
結局、その1週間後には新聞の記事通りの方
針が発表されている。


そんなこんなもあったばかりで、とてもじゃ
ないが当事者である従業員にとっては納得の
いく話じゃないだろう。




また、ただでさえその事業部は10月に配置転
換などで再編を控えている。その配置転換に
しても、工場の有効活用による合理化を目的
に掲げているが合理化金額などはまったく公
表されておらず、また実際にそれによるコミ
ュニケーションの疎遠化の問題などもまった
く話合われない状態で話だけが進んでいるの
だという。


それもあって、先日、従業員からの再編に関
する質問に答えるという説明会が開かれたら
しい。
ところが...。
その事業部のトップが出張で欠席。代わりに
幹部が説明をすることになったという。結局
幹部も明確な説明をすることは何もなく、従
業員の不満は募る一方だったという。


誰の目からみてもそのトップが逃げていたの
は明らかだ。僕自身その内部事情まで詳しく
はわからないが、それでも事実だけから判断
しても、そうした人間がトップにいるのはど
う考えてもおかしい。逆にいうと、そんな人
しか人材がいないのか、と考えると情けなく
なる。こういう話を聞いて、未来を明るく感
じることなんてないだろうな...。


また従業員もこうしたことに対しては、ロー
カルの女性社員がいろいろと辛らつな言葉で
幹部をせめていたという。でも、本来であれ
ばこういう状態にも関わらず、立ち上がる人
材がいない、というのもまた事実なのではな
いだろうか。僕自身の知らないところで、本
気で危機感を感じ立ち上がってくれるような
人がいるならばなによりも心強く感じるのだ
が。