事業部最終日

事業部出社最終日。月曜日に引っ越して、火曜日から
また研究所に復帰する。基本的には今の業務を継続は
するのだが、ゴールの設定がだいぶ先になった。


事業部で観察したこと、感じたこと。


・雰囲気はよい
人もいいし、疲弊しているわけでもなく、雰囲気は決
してすさんでいない。でも、逆にいうと、業績のわり
には雰囲気に危機感を感じない。口では危機感を口に
するものの、決して誰も「変わった」とは思っていな
い。悪くいうと、ユデガエルか。思いがあるのであれ
ばもっとぶつかり合うとは思うのだが。ただ、毎年の
ように「改革」を口にしており、「改革慣れ」してし
まっているともいえるのではないだろうか。
また、個人的に思ったことだが、営業部門が別になり
、製造がほとんど請負化されていることもあり、デー
タではなく肌感覚で数値を実感できなくなったのも、
危機感を感じさせない要因の1つのあるのではないだろ
うか。
ただし、よい意味で、組織には必ずある嫉みとか嫉妬
とかそういうないと思う。


・ビジョン
口から出るのは「コスト、コスト、コスト」。それは
重要だが、結局コストを下げた結果、何が見えるかが
わからない。「未来図なき改革」状態だ。同様に日常
的に「まだ方針が決まらないから...」。半年前から
今だにずっとそういう状態。そして種蒔きがない現実



・村社会
村人になれば居心地はすごくよいと思う。でも、人と
違うことをすれば村八分になる。その怖さを感じた。


・一体感
家族的な雰囲気がある。そして人もみんな本当にいい
人たちだ。やっぱり大人数で1つの商品に関わっている
というのがあるのだと思う。仕事外でもよい意味で、
サラリーマンを感じることができた。それは本当によ
かったと思う。ミニイにも行くことができたし。


・上を見て仕事
みんなあまり疑問を持たずに上意下達で仕事している
。何かを意思決定する際は、「○○部長」が言ったか
らが理由になってしまっている。お客さんより大切な
のは事業部長。


・機能設計
純粋に技術的な面で機能設計に触れられたのはよかっ
た。必ずしも完璧とはいえないが、品質を作りこんで
いく上で、理にかなったやり方だと思う。もっと磨き
こんでいく必要がある部分だろう。


・カルチャー
やっぱり上の立場に立つ人ほど、「事業部がえらい」
と思う傾向が強い。「周りをうまく使って...」「決め
るのは俺たち...」。でも自分たちは全然気づいてない
ところだろう。周りからはすごくよく見えるのに。でも
、こういうのは劣等感からくる部分もあるのだと思う。
他のメンバーについては、「真面目だけど本気じゃない
」といえるんじゃないだろうか。残念ながら「本気」な
人はいなかったように感じる。


・変わるポテンシャル
でも、進む方向さえ見えれば、変わることができるポテ
ンシャルはおおいにあると思う。そういう人たちが集ま
っている。頑張ってほしい、本当に。




では、自分だったらどうするか。
買ってもらえるモノを作るしかない。そのためには売
場でひたすらお客さんを観察するようなことが必要だ
と思う。
(自分ってやっぱりそういうスタイルなのかも。)
ただアイデアを出すだけじゃだめだ。そういうことを
して初めて誰かのちょっとしたアイデアを「A-ha」に
つなげていくことができるんだと思う。そして、それ
をやらされるんじゃなくて、自分からやれる人を見つ
ける、育てることだ。でも、時間はない。次の2つの
商品、本当にそれらでいいのか!?