タラレバ

よく本を読んでいても、「タラレバの話をしても意味
がないから、あのときこうだったらどうなっていたと
思いますか、という質問には答えない。」というのを
目にする。ハイパーネットの板倉雄一郎氏も「社長失
格」の中でそんなことを書いてた。


でも、それってネガティブな捉え方をしているからで
はないだろうか。「もっと勉強していたら、今ごろも
っといい大学に入れたのになぁ。」みたいな感じかし
ら。


でも、上手に使えば「タラレバ」ってすごく未来志向
になる考え方だと思う。自分がよく思うのが、過去に
の時点で現在のことがわかっていたとしたら、どんな
アクションを起こせただろう、と考えたら、今度はそ
れを未来につなげられるのではないだろうか、という
ことだ。
よくわからない。。。
つまり、今は大学1年生。志望大学に落ち、志望して
いなかった地元の大学に通っている。さて、もし、今
こうなっていることが、高校1年生のときにわかって
いたらあなたはどうしただろうか、ということだ。き
っとそんな未来を変えるために必死で勉強したのでは
ないだろうか。
企業に置き換えれば、今現在自社の脅威となっている
他社製品があるとする。さて、それでは、もし5年前
にこうなることがわかっていたらどんな手を打てたか
、ということだ。
つまり、「わかっている未来」に対して何もアクショ
ンがとれないのであればこれから起こる未来に対して
なんかもっとアクションをとれないのではないだろう
か、ということだ。逆に言えば、「わかっている未来
」に対して対応方法を考えられるのであれば、少なく
ともこれからさらに起きる変化に対しては自分で対応
していけるようになるのではないだろうか。もしかし
たら、自分たちで変化を起こせるようになれるかもし
れないのだ。


ブラザー工業なんかは別にこうした思考があったわけ
ではないと思うが、ミシン→ワープロへの事業転換
ができたのは、「わかっている未来」を考え、そして
自ら変化できたからだろう。


また特にブルーオーシャンを発見した競合なんかが出
てきた場合なんかを考えても面白い。例えば、「7年
前にSONYが、任天堂wiiやDSを出し、世の中に受け
入れられる、ということがわかっていたらどう行動
できたか」ということだ。
...
でも、もしかしたら、「わかっていても対応できなか
った」というのが答えかもしれない。だから、ブルー
オーシャン足りえるのかもしれない。


うーん、結論が...。






余談。
ふと思ったことなのでメモ。
結論ありき、といえば自分の2x2のマトリックスなん
かはいつも結論ありきになっている。だから鋭い切り
口が出てこない発想が貧弱な状態で結論を決め付けて
いるからだろう。