次の2つの商品

次の2つの開発中の商品、RとUがある。両方ともが命運
をかけた商品という位置づけだ。発売は来年の予定。


ただ市場として面白いのが、商品Rは海外市場で強烈な
引き合いがある一方国内営業からはまったく興味を示
さない。一方で、商品Uはその逆で国内営業からの期待
は大きいが、海外では見向きもされない。


商品Uは既存商品のバージョンアップだが同じことの繰
り返しにしかみえない。何度同じアプローチをして何
度同じ過ちを繰り返せば気が済むのかというところだ
。でも、逆にいうとそれしかやりようがないという現
状がある。
そういう意味で、自分としては、商品Uにはあまり興味
はないが、商品Rはどうなるかが楽しみだ。


海外の販社の営業が商品Rにはかなり注目しているとい
う。「絶対売れる!」と豪語し、売上げ目標も前年比
10倍にしているという。
でも、その話を聞いた人間に「彼らはなぜそう思う?
」と聞いたところで答えがない。やはりどんなに営業
が売れるといったところで大切なのはその根拠だ。そ
れが企画に落ちてくるはずだ。なぜなぜ5回とはいわ
れるものの、その1回すらしないところが残念だ。そ
の根拠が肌感覚的なものなのか、データにまで落とせ
るものなのか、まずは両方の視点で深堀りしていくべ
きだ。展示会に1回出しただけで評判がよかった、と
いうのであればちょっと物足りない。


少し考えてみるといろいろと仮説は立てられる。代替
製品の市場規模や民族性、生活スタイルの違い、こだ
わり、価値観...。こうした仮説をぶつけていけばもっ
といろいろと見えてくると思う。


ただこの商品の難しいのは、「これだ!」という仮説
がないことだ。市場規模とか調査データとかそういう
のは抜きで、「この人がこのときにこれを使う!」と
いう仮説が全然見えてこない。僕自身がこの商品に対
して必ずしもポジティブになれない理由の1つがこれ
だ。


でも、海外には確実にこれが欲しいというお客さんが
いるのは事実のようだ。さすればこれをもっと深堀り
していけばきっと先は見えてくると思う。