法規の本質

大学の授業で引き続き関連する法規について学んでき
た。
法規を学べば学ぶほど、今のテーマの先行きが見えて
くる。結局、今、自分たちテーマの状態は、「規格が
ないからどうしたらいいですか。」でも、「とりあえ
ずやってみてこんなふうになりました。だからこれで
いきます。」というものなのだ。
自分自身も確かに世の中にないものなのだからそうや
って前に進んでいくしかないと思っていた。でも、そ
うではない。すべてに科学的説明が必要なのだ。要は
、出たとこ勝負ではなく、その結果が、科学的有用性
として十分だ、ということがいえなくてはならないの
だ。そこにいくためには結局はコンセプトなのだ。コ
ンセプトが不明瞭だから答えが出ない。いろいろなノ
イズの取り除いてコンセプトの本質に立ち返る必要が
ある。つまり、「誰が何の目的で使用するのか?」だ
。要は、この目的で使うためには、このデータで十分
要求を満たしているから大丈夫です、というのを言わ
なければならない。そこを明確にしなければどんだけ
試作評価を行ったところで前に進むことはない。


それと、自分の中で疑問に思っていた部分も解決した
。それは、「本当はもっとよいものを作ることができ
るはずなのに、特許の関係で、このレベルのものしか
作れない、となったときに、法規はどう解釈するのか
」ということだった。自分としては、「いいものが作
れるのなら、それにしてよ。」と言われると思ってい
た。でも、これは違う、ということに気づいた。特許
の範囲がどうであれ、結局、最低基準を満たすかどう
かなのだ。よりよいものを作ることが可能だとしても
、別に最低基準さえ満たしていればいいのだ。逆にい
うと、他社とクロスライセンスなどを結びよりよいも
のを作ったとしてもそれが最低基準を満たしていなけ
ればダメなのだ。「最低基準とベターの関係」とでも
いうのだろうか。


そして要はその最低基準を科学的に説明しなければな
らない。そして、その説明は、コンセプトに翻って考
えていくしかないのだ。コンセプトが明確でなければ
、説明のしようがない。そこからのみ、使用性につい
ても、有用性についても、安全性についても、説明が
可能になる。そしてその説明がつくならば手段は何で
もいいのだ。あと事業にどう結びつけるかは企業の問
題になる。


でも、何が問題って、結局、コンセプトの本質を突き
詰めないまま進んでいることだ。今回は一商品の問題
であるが、きっと「ビジネス」を考えていく上でも同
じだと思う。そういう意味でいい経験だといっていい
...のかな。