誠意が基本

毎日読んでいるが、本日の松下幸之助氏の一日一話は、
印象に残った。以下内容だ。


経営を進めていく上で、もっとも困難があろうと思われ
るのは販売です。製造には新しい発見や発明がよく考え
られますが、販売にとりわけの妙案が生まれることはな
かなかむずかしいでしょう。それでは、そのように妙案
奇策のあまりない販売の世界で特色を発揮し、販売を成
功させるために何が基本になるかというと、結局はお互
いの誠心誠意ではないでしょうか。どうすればお得意様
に喜んでいただけ、どういう接し方をすればご満足願え
るかを常に考えることが何よりも大切で、そういう誠意
が根底にあってこそ、その人の言葉、態度に深い味わい
も生まれ、販売力もまた高まっていくと思うのです。


いろいろな松下幸之助氏の話を読むが、話題として多い
のは経営についてと、需要家に対する考え方(いまでい
マーケティングだろうか)だと思う。それはやはり、
販売の難しさというものを何よりも理解していたから
だと思う。自分の会社の初代社長もその著書の中で、や
はり同様に販売についての話が多かった。それはやはり
松下幸之助氏の考えと同じだったのだと思う。


また、製造業というものは、その本質として、「販売し
なければならない」というものがある。つまり、どんな
に工場が最先端であっても、どんなに工場が効率化され
ても、売れなければ、何の意味もなさないのである。製
造業はものづくりがその根本にあるが、同時に、販売が
なければ成り立たない。松下幸之助氏はこの点も知りぬ
いていたからこそ、本日の一話があったのだと思う。