不良の真の原因

かなり前の話にはなるが、市場対応の不良を出した真の
原因...。


事業部にきてから何人かに話を聞いてみたものの、「責
任は1つではない...むにゃむにゃ...」というような回
答ばかりだ。やはり、日本企業というのか、誰かに責任
があるとはしていない。まぁ、実際にそれを一元論だけ
で片付けることはできないのだが、かといってぼやかし
たままで、「みんなで品質を高めよう」と声をかけたと
ころで何も変わらないだろう。


誰がそれを担当していたとしても、結果は同じだっただ
ろうからその人の責任ではない、とはいうものの、だか
らといって反省しないのは違う。もちろん、その部分の
対策は完璧に行ってはいるのだが、今後その部分から同
じような不良はなくなるが、別の部分から出ないとは限
らない。根本を正そうとしなければ...。


さて前おきが長くなったが、僕がこっちにきて1年やっ
てきて原因はこれではないだろうか、と思った。


それは、「DRに対する姿勢」だろう。自分がDRを行った
ときにそうだったが、上司も含めて周りの人間は、「と
りあえず否でもいいからやろう。」「1回やればわかる
。」「とりあえずやったら課題が見えるから」という意
見が大半だった。


つまり、設計がきちんとできているかどうかは別として
、否になったら後は否になった部分を直せばそれでいい
んだ、という考えなのだ。Deliveryを優先するからこう
なるのだろう。でも、これって結局は、指摘されなかっ
た部分はそれでOKで通ってしまうのだ。確かにDRはクリ
アできるかもしれない。でもそれと品質を確保するとい
うことは別ではないだろうか。


「品質を各自もう一度見つめなおして、品質を革新に努
めてください。」というのは別にいいが、具体的に各自
は何を変えるのかを示さなければ、何も変わらないだろ
う。


まずは仕組みから厳密化して少し変わりつつあるものの
、まずは根本の思想を変えないことにはチェンジにはつ
ながらないと思う。


Nさんは忙しすぎるのが真の原因だと以前言っていたが
、僕自身が肌で感じた真の原因はこれだと思う。