ソフトウェア開発委託

社内でソフトウェア開発の講演があったので参加してき
た。某大手メーカーの方が講師だった。話の概要は以下
のようなものだ。


ソフトウェア開発の責任回避と丸投げ構造。問題点は下記の
通り。
・委託元の仕様書が未成熟(提出遅れ)。
・委託先が不明点を確認せずに開発。
・委託先が仕様書を要求しない。
・受入テストで何を行うか合意せずに開発。
・途中でテストをしない。
・5回のなぜも本気でやらなければ形骸化。
・相見積もりでコストの安い委託先を選択するのは最悪。
・問題は誰かが気づいている。それが言えないのは、信頼感
 がない、言える雰囲気ではない、言ってもどうせ聞いても
 らえない。


以下は上記の開発の問題を改善するために必要なこと。
・反省会において犯人探しではなく良かった点を探す。
・記録して共有する。
・委託先はまずは小さな仕事を任せてその結果を評価。
・委託先に絶えず緊張感をもたせる。
・委託先の担当窓口が開発者か確認。
・レビューの強化。
・受入検収の強化。
・内製化の動き。
PSP/TSP。
・一点突破全面展開。
・各担当者(経営層、管理層、開発現場)の関心事をくすぐる
 。


やはり、自分の経験が追いつかないと、せっかく講演を聞い
ても肌感覚で理解できない点が残念だ。実際に自分も委託先
にソフト開発はお願いしている。確かに上記で示された問題
は理解できるが、例えば、そのソフト会社の品質がいいのか
どうか、安いのかどうか、などについては、まだよくわから
ない。それはやはりまだその1社としか仕事をしたことがな
いからだろう。これが、何社かと仕事をするようになるとそ
ういう感覚がよりわかってくると思う。要は相対評価という
ことだろう。もう一つ。自分がこの分野についてあまり勉強
をしていないということにある。経営の分野の講演であれば
、ビジネス書を読んでいるので、それをベースに自分の中に
取り組むことができる。でも、こうしたソフトウェア開発に
ついてはあくまで業務の中での経験しかもっていない。これ
が問題だ。でも今は、自分の興味はそこではないので、むや
みに幅を広げないほうがいい。これはこれで知っておこう。


でも、モノゴトの理解には経験が必要だ。実践あるのみ。