情報を公開する

基本的にどんな情報でも社員に公開すべきだと思う。「
ガラス張り経営」だ。M&Aなどのインサイダーに関わるこ
とや人事情報以外は全て社員がアクセス可能にすればよ
い。


でも、一般的にそうはなっていない。大企業になるほど
階層別情報や部署別情報などが存在する。そもそも組織
間の壁というのは情報の壁に他ならないのではなかろう
か。情報に壁がなければコミュニケーションに壁などで
きないような気がする。


まぁ、こういうことを言うと、「なんでもかんでもオー
プンにしてしまうと、社員に誤解を招いて不必要な不安
を煽ることになる」、などという人がいる。


でもこれって、不必要な不安ではなく必然的な不安なの
ではないだろうか。真実の情報をもとにそれに対して危
機感を感じることは不必要でもなくなんら自然な反応だ
と思う。問題は、その状況に対してトップがビジョンを
示せないことが問題なのだと思う。どんなに都合の悪い
情報だろうと、それを払拭できるという根拠と自信があ
れば別に情報がオープンになろうと問題はない。説明す
ればよいだけだ。でも、それができないから情報がオー
プンになるのを恐れるのだと思う。


以前、カンブリア宮殿に「コマツ」の坂根正弘氏が出て
いたときに自分たちは決して泥舟ではない、ということ
を説いていたが、それは本当に坂根氏自身が泥舟でない
と信じていたからだ。(実際、R&Dの有望技術にだいぶ前
から目をつけていたという。)


情報を公開することは、つまり、今後のビジョンを自分
自信が信じ、それを社員と共有することに他ならないと
思う。