同和問題

金曜日にT氏と飲みにいってきた。みんなといるときは
下ネタ連発のようなやつなのだが、最近、弁理士資格を
とることができた。1対1で話すととても面白い。


そんなわけで、宗教やら政治やらについて話したのだが
、特に部落差別については勉強になった。まぁ、事実と
して怪しいところはあるものの聞いている限りにおいて
は矛盾はないように思う。


部落差別は、もともとは南北朝時代にまで遡る。平安時
代に風水に基づき、京都では、四神として、東の青龍、
南の朱雀、西の白虎、北の玄武をおいた。しかし、北東
、北西、南東、南西には神様がいない状態となっており
、そこが鬼門となっている。従ってそこにそれぞれある
種特別な人を神様の一種としておいたという。それが当
時でいえば、身体障害者(蓬髪・顎鬚・童姿等)や芸能
などを行っている人がそうだったいう。


その後、朝廷と武家が争った結果、武家側(足利家)が勝
利し、室町幕府がおこった。そうなると、上記の神とな
っていた人々は、朝廷側だったこともあり、足利家に、
虐げられるようになった。そもそも特殊な人々であり、
普通の人でないことから、それが非人となり、その地
域の人々は被差別部落民となり差別を受けるようにな
った。


おそらくそれが徳川幕府に利用されていったのだと思う
が、徳川幕府はそうした人々に対して、人の嫌がる仕事
を押し付けたのであった。もともと日本には、殺生を嫌
う仏教と、血を穢れとして嫌う神道の両方の影響から、
動物の死体を扱う事を忌む思想があった。そうした宗教
的理由で食肉加工や皮革産業、廃棄物、風俗業などがそ
うした人々に押し付けられたのだ。その代わりそれだけ
では、彼らの不満が爆発してしまう。そうしたこともあ
り、彼らに対して独占的な権益を与えたのだ。


従って、穢多・非人・賎民は身分上は士農工商に属さず
に差別を受けてはいたのだが、必ずしも貧しかったわけ
ではなく、むしろ富を得ているものもいた。


その後、明治維新が起こり、江戸幕府が崩壊すると、士
農工商の身分制度が撤廃された。身分制度は撤廃された
ものの現在に至るまでその差別が続いているのが部落差
別問題なのだ。


また、その皮革産業の独占や食肉産業の独占は現在まで
も残っているという。従って、部落出身者以外の人が食
肉産業で会社を興すことなどは難しく、また地域の繁華
街を少し横道に入ると、靴屋さんがずらっと並んでいた
りするのだという。


要は部落差別とその権益の独占はいまだに残っており、
要は部落差別問題は、そうした人々の一種のアピールだ
という面もあるという。彼らは、「私たちは差別されて
いてかわいそうだから権益が必要なんです。」というと
ころにつながるのだ。


本当かどうかは別としてT氏がいうには、とある市の市バ
スの運転手の年収は1000万円を超えるという。要はそれ
が、差別されてかわいそうだから権益が必要、という主
張の一つの表れなのだという。


今まで小中学校で同和教育はあったものの、決してこう
した背景を教えることはなかった。これはかなり勉強に
なった。wikiでも確認したが、大まかな流れとしてはだ
いたいあっていると思う。