松下幸之助氏の本の読み方

人物から学ぶときにその本を読むといいのだが、いくつ
か読み方があると思う。今回は松下幸之助氏を例にとる



まず、本を分類してみると下記の通りになる。


(1) 本人が書いた本
(2) 本人に近い人が書いた本
(3) ジャーナリスト、研究者が書いた本


まず、松下幸之助氏の場合は、本人が著したその生涯と
考え方を読んでみるとよい。「私の生き方・考え方」や
「道をひらく」「新入社員心得帳」などがよいと思う。
それで、どういう生涯を歩んだのか、というのをざっと
把握するといい。それを踏まえて考え方を読んでみると
より理解が深まるのではないだろうか。


しかし、それだけでは松下幸之助氏の考えに"触れる"ぐ
らいのことしかできない。そうしたときに役立つのが第
三者が書いた本だ。本人とは違った視点で、本人の軌跡
を追いかけることができる。(2)や(3)にあたる本なのだ
が、松下幸之助氏の場合、(2)は、山下俊彦氏の著書や
松下正治氏の著書、(3)で言えば、北康利氏の「同行二
人」やジョン・P・コッター氏の「幸之助論」なんかが
よいと思う。


それらを読んでから、もう一度松下幸之助氏の考えに
触れる著書を読むといい。そうすると、本人がどういう
背景をもとにそうした考えに至ったかがより理解できる
ようになるはずだ。


ただ、大切なのは自分自身の経験である。経験を経て本
を読むと読むごとに感じることが変わってくる。そうや
って経験とともに自己を磨いていくことが大切なのでは
ないだろうか。


自分自身もまだまだ本を読むことも足りなければ、経験
も足らなさすぎる。頑張らないと。


でも、さすがに本を読んでるから何となく本の読み方は
わかって気がする。それでも全然だけど...。