定点観測

この前の事業本部長の朝会の中で、とある商品の今年の
市場成長率を98%とみていた。秋に新商品を出したのに
も関わらず、まったく売上げは伸びず、むしろ逆に昨年
実績の反動で前期比がかなり悪くなっている商品だ。


たしかに自社の売上げ、他社の売上げをみれば市場成長
率が下がっていることはわかると思う。でも、それだけ
だったら誰でもできる分析だ。大切なのは「so what ?
」だ。


でも、それはやっぱり『現場』からしかわからないと思
う。現場に立って初めて、そもそもお客様が売場にすら
来てくれてないのか、お客様は売場に来てはいるけど、
関心が別の商品に移っているのか、お客様はまったく別
の代替商品でその用事を済ましているのか、お客様は関
心は依然高いが購入に踏み切れないのか、そういうのが
見えてくると思う。


また、これをずーーーっと継続的にやるからこそ、「市
場が変わった...」というのを肌で感じることができる
はずだ。結局、苦しくなって初めて現場に出ましょう、
なんていっても、比較する対象がないから、それがいい
兆候なのか悪い兆候なのかすらわからずじまいになって
しまう。


これこそ「定点観測」なのではないかしら。