15%ルール

Uさんとのメールのやりとりで、「イノベーションのた
めの一つのツールとして、15%ルールというものがあり
ますね」ということを書いたら、次のように返ってきた



「返事:住○3○談:あんなシステムからイノベーシ
ョンが生まれることはないですよ。マスコミ受けは良
いですね。はは。」
来週住○3○とまた会談する予定なんで、ウチの若い
優秀なエンジニアがすごくそのシステムに感銘を受け
ていたと伝えとくよ。


さて、これには4つの切り口で反論したい。


(1) google
近年の最もイノベーティブな会社であるグーグルが同
じように20%ルールを採用しているのはなぜだろうか
?(3Mよりもさらに5%多い)果たしてグーグルの人間
も「マスコミ受けはよいですね、ハハハ」というかし
ら。


(2) 住○3○さん
その言っている本人のバックグランドが不明。彼自身
イノベーションにチャレンジしている人間で、本質
を理解した上で、「意味がない」というならもしかし
たらそうかもしれない。また、「15%ルール」の限界
とそれに代わる代替案をもっているなら、ぜひ教えを
請いたいとおも思う。でも、その住○3○さんは果た
してそういう人物だろうか。"ただの"営業マン、"た
だの"開発エンジニアにとっては、所詮意味ないはず。


(3) 木を見て森を見ず
世界中にいる数万人の○M社員の一意見ですよね。そ
れだけ人がいれば、それはよい意見も悪い意見もある
はず。その末端の意見に左右されて本質を見ようとし
ないのは、危険だと思う。例えば、松下の若手社員に
、「企業の理念といえば、よく松下の七精神とか言わ
れるけど、実際どうなの?」と聞いたときに、「意味
ない。」「古臭い。」「別に意識なんてしないよ。」
なんて答えはざらにでるでしょう。だからといって、
「七精神」を"意味のないもの"とは、いえないだろう



(4) 一番大切なこと
最も重要なことは、ツールがなんであれ、それを信じ
ているかどうかですよ。松下の七精神にしたって、そ
れを意味あるものと信じていなければ、ただの巻物な
のだ。住○3○さんにとっても、その意味を、その本
質を、信じていないのであれば、15%ルールもただの
"意味のないもの"なはず。


イノベーションを起そうというのは、馬車を夢中で作
っている人に対して、見たこともない車を作りましょ
う、というようなもの。さて誰が協力してくれるだろ
うか。だからこそ15%ルールが必要なのだと僕は思う