どんなプレーが正しいか

サッカーの練習試合。シーズン前の3週連続の練習試合
ということで、「勝つ」という目標をもっていどんだ。
しかし、結果はいつもの通り。40分x3本で、2-4だった
かしら。監督は「勝つ気があるのか」と言っていたが、
「勝つ気のあるなし」の問題ではないと思う。そもそも、
勝ちたくないと思って試合に出ている者などいないのだ
から、何を持って"勝つ気"と言っているのかを明らかに
しないといけない。「もう一度自分に問いかけてくれ」
とも言っていたが、結局、問いかけてみても、何が"勝
つ気"なのかがわからなければ、結局、次の週も同じよ
うにプレーするだけだ。


さて、どうすればよいだろうか。


結局は、つなぐサッカーをしたい、とはいうものの、ど
いうプレーが"つなぐサッカー"なのかを明らかにしない
といけない。それがわかっていないから、みんな好きな
ようにプレーするだけなのだ。ただの草サッカーだ。


そのために出来ることというのがビデオによるチェック
だ。もちろん今までもやってはいるが、今までのやり方
は「悪いプレーを改めて悪いと言う」もしくは「いいプ
レーを改めていいと称賛する」のどちらかでしかなかっ
た。そんなものは本人も周りもよくわかっている。大切
なのはそういうことではない。大切なのは、「自分では
いいプレーだと思っているが実はチームにとってマイナ
スのプレー」と「自分ではいまいちだと思っているが、
チームにとっては正しいプレー」だ。これらをはっきり
とさせるのだ。もちろん全てのプレーを白黒に分けるの
は難しい。でも、少なくともこれによってチームにどう
いうプレーが求められているかがわかるのではないだろ
うか。


トルシエ元日本代表監督は、選手の不満があっても、徹
底的にフラット3にこだわった。それは、それが彼の求め
ているサッカーだったからだ。


また、オシム元日本代表は、親善試合で惜しいシュート
を放った中村憲剛選手を、味方を使わずに自己満足に走
った悪いプレーと非難した。


きっとこういうことを通して価値観が共有されていくの
だと思う。