Nさんと飲み

ひさしぶりにNさんと飲みにいった。Nさんと飲むと嬉し
さ半分と悔しさ半分だ。こういうすごい人と話ができる
ことは嬉しいが、同時に自分がまだまだと思い知らされ
てしまう。でも、それがどっちであっても楽しい。


基本的に僕が話す内容はやはりただの会社のグチであっ
たり、他人の文句なのだ。それっぽく話してはいるかも
しれないが、しょせんその程度の内容だ。
しかし、Nさんと話していると、必ずしも「そうだ、そ
うだ、○○が悪い」なんていうふうにはならない。僕
自身の話していること自体はただのネガティブな内容な
のでが、Nさんと話しているとポジティブな話をしてい
るような感覚になる。
もしかしたら、こういうのを会話の心地よさというのか
もしれない。


それと、Nさんの口から"ビジョン"を聞くことができて
よかった。まさにこういうのを"ビジョン"っていうんだ
ろうな、というのを肌で感じることができた。僕自身は
Nさんのテーマだけしか知らなかったから、正直そのテ
ーマ自体にはあまり魅力を感じていなかった。でも、そ
の背後にある思想を聞き、ただの1テーマではないんだ
ということがよくわかった。まだまだ自分は表面上の内
容だけからしかものごとを判断できていない、というこ
とだ。


でも、上の人たちは、今のNさんのテーマをかなり支持
してくれているらしい。ふと思ったのだが、彼らは、そ
の背後の思想までも理解した上で本当に支持しているの
だろうか。それであればいいことだと思う。でも、そう
でなければ、結局、"共感"していないのに支持している
という状態になってしまっているだけのような気がする
。彼らは本当に"共感"しているのだろうか。これが僕の
抱いた疑問だ。


いずれにしてもNさんの話を聞いていたら、自分も立ち
止まってはいられない。Nさんが走り続けている限り、
僕自身はもっともっと走らないと、と改めて思った。