トヨタ生産方式とアイヌ

ここ数日、トヨタ生産方式に関する本を読んでいるのだ
が、そこで気づいた点がある。


トヨタ生産方式はジャストインタイムと自働化を2本柱
とし、徹底的にムダをなくすことを目的とした生産方式
である。「必要なときに必要なだけ」という考えだが、
これが何かと共通していることに気づいた。


それはアイヌ民族である。中学生の頃に、立松和平氏の
書いた「水の星のさざ波」という本を読んだのだが、そ
こにアイヌ民族の生活について書かれていた。彼らは、
どんなに木の実がなっていても、どんなに魚がたくさん
いても、自分たちが必要な分しか捕らなかった。だから
持続的な生活ができたという。それが現代社会では、"
お金"というものがあるから、魚がいればいるだけ捕っ
て、木の実がなっていれば捕れるだけとって、という考
え方が横行している。誰も持続可能性などを考えたりは
しない。全て利己的に消費することしか考えていない。


こうした内容が書かれていて、とても感動したのを覚え
ている。それもあり、その頃は環境に携わる仕事がした
いなぁ、と漠然と思っていた。
それから10年以上経ち、トヨタ生産方式を自分で学ぼう
としたときにその共通性を見出せたのは何かの因果かも
しれない。。。