江戸前漁師

家に帰ってテレビをつけると、NHKのドキュメンタリー
番組『ドキュメント・日本の現場』で「江戸前漁師」に
ついて放映されていた。彼らは船橋に拠点をおく、大傳
丸という船で漁を行っている。
十数年前は船橋でも15件近くの船が操業していたが、今
は3件しかないという。さらには、慢性的に人手不足が
続いている状態だという。
そうした中で社長はwebサイト(http://www.daidenmaru.com/)
を作ったり、体験乗船を行うことでなんとか新しく人材
を採用しようと思考錯誤していた。


漠然と見ていたが、社長を初め、漁師のメンバーがすご
く活き活きと仕事を行い、さらに漁師という仕事に誇り
をもっているのが伝わってきた。


社長も「楽しくなくても、俺がどんどん楽しくなるよ
うに仕掛けていく。これからもっともっと成長してい
く。」といっている。ある種、斜陽産業ではあるが、
苦しい状態に違いはないが、社長は自分たちの成長を
信じている様子が伝わってきた。


どうして彼らはそうやって活き活きしているのだろう
か。


それは、全力で体を使って、力の限りを尽くして仕事
をしているからだろう。きっとそこにやりがいがある
のだと思う。


でも、それって自分たちでも同じではないだろうか。
かならずしも体を使わなくとも、額の裏に死ぬほど汗
をかいた状態、これは力を尽くしている、という状態
と同じだと思う。
自分たちもきっとそこにやりがいがあるのではないだ
ろうか。