会社から得られる報酬1

ハロルド・ジェニーン氏のの「プロフェッショナルマネ
ージャー」に『会社から得られる報酬は、金銭と経験で
ある』という記載があった。まさにその通りだったと思
う。さて、この言葉からキャリア形成の仕方について言
及してみたい。


会社から得られる報酬とは何でしょう?給料、ボーナス
、福利厚生、etc...でしょうか。目に見えるものとして
そうした金銭があります。しかし、それとは別にもう1
つあります。それは、『経験』です。要は会社とは『
経験』を得る場なのです。


ちなみに、どこの会社に就職しようと、最初の3〜5年は
"丁稚奉公"でしょう。ビジネスパーソンとして本気で勝
負勝すべきときは、30代〜40代です。結局問題はそのと
きに自分が勝負できるだけの能力を身につけているかど
うかということです。


そのために、20代でどれだけの経験が積めるか、という
のがキーになります。基本的に人間は経験をしなければ
成長できませんから。そう考えたときに、会社を選ぶ一
つのポイントは、『どういう経験ができるか』というこ
とになるでしょう。その経験をレバレッジして、自分の
能力を高めることが結局はビジネスパーソンとして成功
するための近道だと思います。だから、初任給がどうと
か福利厚生がどうとかで会社を選ぶのはナンセンスでし
ょう。


では、簡単に経験を積めとはいうが、どんな経験を積め
ばよいでしょうか。基本的には何でもいいと思います。
大切なのは、その仕事をするときに自分が何のためにそ
の経験をしているのかということを常に意識することで
す。全く同じ経験をしたとしても、意識している人にと
っては成長のための貴重な経験になるが、意識していな
い人にはただのルーチンワークにしかならないのです。


例えば、ここから新宿まで歩いたとしましょう。そこに
到着してから、「到着するまでにどんなものが目につき
ましたか?」と聞かれたとします。たいして覚えてない
でしょう。でも、出発前に、「新宿までの道のりにどん
なものがあるか意識してみてください。」といったら、
いろいろなものが目に飛び込んできます。意識をするか
しないか、というのは結局そういうことです。


まだまだ自分でもできていないのに、私のような人間が
こんなことを偉そうに聞こえます。じゃーその経験を積
むために、どうして今の会社に入ったんだ?というふう
になるでしょう。




そんなところで続きは明日。