燕は再び飛んだ

新潟に住んでいる姉から、「日経新聞の一面見て」とい
うメールがきた。


なんのことかわからなかったが、思い出して見ると、朝
の新聞の一面には、「サントリーがトンカツのまい泉
買収」という記事が載っていた。たしか姉はまい泉のカ
ツサンドがやたら好きだと言っていたなぁ、ということ
を思い出した。


まぁ、家に帰ってからもう一度見てみると、なんとでか
でかと姉の写真が一面に載っているではないか。朝は全
然気付かなかった...。


日経の「YEN漂流」の記事で、「燕は再び飛んだ」とい
うタイトルだ。


新潟県燕市における産業に対する取り組みを記事にし
たものだ。もともと燕市は洋食器でその名を馳せていた
が、80年代には、それは付加価値を生まないものとなり
、中国にその役割はとって変わられるようになっていっ
た。しかし、燕市はそれで衰退するのではなく、その研
磨技術を他製品に応用することで生き残っていった。そ
してそれが大きな注目を浴びるきっかけとなったのが、
iPodだ。iPodの裏側のステンレスの鏡面加工を行ったの
がこの燕市の研磨技術なのだ。中国の技術の追い上げを
受けながらも独自の技術を磨いて世界と競っている燕市
を地方都市の1つのロールモデルとして取り上げている。


そこになぜ姉が出てくるかというと、06年に燕市が研磨
技術者の育成を目的に、職人養成施設のようなものを作
った。その募集に姉が応募し、今は職人になるためにそ
こで修行をしているというわけだ。そしてたまたま取材
がそこにも来て、撮影した写真のうち姉の写真が使われ
たみたい。


それにしても、日経新聞以外にも企業やマスコミからか
なり注目されているという。やはりそれはこれからの日
本の地方・中小企業がどう生き残っていくかの1つのロ
ールモデルとなるからだろう。


頑張れ、姉。