2x2で考えること

PPMのように、2x2でモノゴトを考えると、必ずどちらに
分けなければならないので、意思決定をせまることがで
きる。
従って、曖昧さが排除されるため、すっきりとモノゴト
を捉えなおすことが可能になるのだ。


一見、非常に強力なツールにみえる。(実際強力だ。)た
だし、ここで気をつけなければならないことは、2つあ
ると思う。


(1) 軸があいまい
まず、無理やりにでもどちらかに分けるのだが、必ずし
もそれがあっているとは限らない。その人にとっては右
に分類されるが、別の人によっては左に分類されるかも
しれない。若年層と年配者という軸で分けたとき、「○
○さんはどちらに入る?」という質問に対して、ある人
は若年層だというし、ある人は年配者だという。結局こ
れは、何をもって若年層と年配層を決めるかがあいまい
だからこうなってしまう。また、「リラックス-すっきり
」や「遊び-勉強」なんて軸も一見よくまとめることはで
きるが、曖昧以外のなにものでもない。軸を決める際に、
その定義をきちんとしなければ結局あいまいな分析とい
っしょになってしまう。見栄えがいい分、本質を隠すと
いう意味で返って問題になる。


(2) 軸が本質を反映していない
一見きれいに分けられているようにみえるが、本質をみ
てみると意味をなさない場合がある。例えば、軸として
戸建とマンションというふうに分けたとする。しかし、
モノによっては例えば、狭い家はマンションと同等であ
ったり、とても広い高級マンションは戸建とみたほうが
よい場合がある。そういうときは、戸建とマンションの
切り口ではなく、もしかしたら居住スペースで分けたほ
うがよいのかもしれない。つまり、軸の取り方に本質が
反映されていなければならないということだ。