中国の話

中国の子会社で働いているKさんと飲む機会があった。
今はこっちに出向できていたようだ。中国の泥臭い話を
聞けたりしてよかった。


昨年か一昨年、とある地域で反日の機運が高まったとき
の話。その地域のとあるマスコミから、弊社のとある商
品が他社の特許を侵害している、という連絡があった。


よくよく調べてみると、まったく特許侵害の事実は認め
られなかったという。その調査結果をもってそのマスコ
ミを訪れるが、その担当者はそれを大々的に記事にする
という。しかし、よくよく話をしてみると、どうやらそ
の担当者は、上司から、「日本製品だったらなんでもい
いからそういう記事をかけ」と命令を受けている、との
ことだった。つまり、反日運動をあおるために、言いが
かりでも何でもいいから記事を書く必要があった。
結局、交渉...というか、長く話をするうちに、日本企
業でいいのなら弊社ではなく、他社を訴えてくれ、とい
うことで話は落ち着いたという。


これこそ、中国の必ずしも理屈だけではものごとが進ま
ない泥くさい部分の一面だと思う。