シナジー効果

「企業戦略を考える」(浅羽茂+須藤実和)のシナジー
概念は読んでいてためになった。シナジー効果には具体
的に次の4つがある。


(1) 販売シナジー
複数の事業間で、流通経路や販売管理組織、倉庫、広告
、販売促進、名声を共通して利用できるときに起こる効
果。


(2) 操業(生産)シナジー
複数の事業間で、施設や人員をうまく活用したり、間接
費を分散したり、一括大量仕入れをおこなったりするこ
となどによって起こる効果。


(3) 投資シナジー
複数の事業間で、工場や機械、研究開発を共通して利用
できるときに起こる効果。


(4) マネジメントシナジー
複数事業の戦略的・管理的問題に、経営者の能力やノウ
ハウが共通して適用できるときに起こる効果。


例えば、松下のビジネスモデルなんかは(1)だろう。強
大な販売網に作ったものを次から次へ流していけば、
いい、というものだ。


ここで、気付くのが、事業部がどうやってできているか
だ。いったい何と何の商品をいっしょにしたらもっとも
シナジー効果が生まれるか。それが、事業部を考える元
になるべきものだろう。


さて自分の事業部ではどうだろうか。こういう視点で見
ると、ある商品に関しては別にここでやらなくてもいい
んじゃないの、と思えるものがある。要は開発において
マーケティングにおいてもあまりシナジーがみられな
いからだ。同時タイミングえある商品とある商品を出し
てはいたが、そもそも、顧客が違うのだから、いくらデ
ザインがいっしょでもそれ自体にはあまり意味がない。


新しく事業部を作るときって楽しそうだなぁ。