チャンスを与える

研究所勤務だと、ずっと研究所にこもるのはよくない、
ということで、何年か経つと、外に出るように言われる
。外に出る、といっても、事業部に1年くらい行って来
るor外部の研究機関に行く、という選択肢がある。


ちょっと前にグループ長が、「君は事業部に行きたいか
、それとも大学に行きたいか」なんてことを聞いていた
みたいだ。


まぁ、たしかに個人の希望は重要である。かといって聞
いたところで、「今はテーマが長期的だから大学だなぁ
」「君は事業部向きだ」「テーマには関係ないけど、そ
ろそろ事業部行くか」というような反応がいいところだ
ろう。


でも、それがグループ長の役割だろうか。本来はやっぱ
り自分の希望を自分で考え、そして自分でどうしたらそ
の道へ行けるか考えるのがベストだろう。しかし、なか
なかみんながそういうわけにもいかないだろう。


そうなると、グループ長はいかにチャンス(選択肢)を持
ってくるかが仕事になるのではないだろうか。そのため
には外部にも内部にも人脈を持つ必要があるし、アンテ
ナを張り巡らさせる必要がある。決して、自分がやる必
要はないが、「5個くらいテーマがあるのだが...」や「
ある大学でこういう募集があって...」という話ができ
るようだと頼もしい。たぶん、そういう人がグループ長
であれば、自ずと下にいる人もアンテナを高くしようと
するわけである。さらにそういう研究室であればより活
気が出てくるはずだ。


まぁ、もちろん、自分でテーマを見つけることも重要で
ある。でも、みんながみんなできないでしょう。そのた
めのきっかけ(チャンス)を与えるのがグループ長の仕事
のはずだ。






カンブリア宮殿」はニトリの社長だった。小売業の代
表企業が出ていて、なんとなく小売業のイメージがつか
めた。


家具:ニトリ
アパレル:ユニクロ
家電:ヤマダ
紳士服:青山