アメリカを理解する

SONY盛田昭夫氏が書いた「made in Japan」の中で、
彼はアメリカに販社を作ろうとしたときのエピソードを
書いていた。


私はアメリカ人の生活リズムを吸収しようと努めたが、
次第にある考えが頭をもげはじめた。アメリカ人の生活
がどんあものかをほんとうに理解し、この巨大なアメリ
カ市場で成功しようと思うなら、アメリカに会社を設立
するだけでは不十分である。家族共々アメリカに引越し
て、実際にアメリカの生活を経験しなければだめだと考
えるようになった。


やっぱりそこまでして、アメリカを理解しようとしたか
らこそSONYアメリカで強固なブランドを築きあげるこ
とができたのだろうと思う。


そして、トヨタのレクサスもまた同じように開発者が数
ヶ月アメリカに滞在し、アメリカ人の思考を理解し、そ
して開発した、という話も聞いたことがある。


つまり、今と違う環境で物を売る、ということを考える
であれば、こういうことが必要なのではないだろうか。
現在、アメリカでとあるものを売るためにマーケティン
グをどうすればいいか、考えているみたいだが、そんな
のコンサルに頼んだところで答えは出ないはずだ。それ
に答えが出たとしても、結局判断する自分たちが実感を
もってそれを捉えていないからNIHになってしまうんだ
と思う。もう少しこれについて知りたいから、トヨタ
レクサスの本を読んでみよう。






夜は映画「blood diamond」みた。アフリカの少年兵に
ついての描写など、訴えるものがある映画だった。その
中で、人は性善説か、という問いがあった。その中でも
言っていたが、人は性善説の面もあれば性悪説の面もあ
るんだと思う。良い人が悪いこともすれば、悪い人がよ
いことをすることもある。そのように捉えどころがない
のも人のよさであり悪さでもあるのだろう。そういうふ
うに考えると、人間を一面的にみることほどおろかなも
のはないと思う。