Kさん満勤お祝い会
Kさんが満勤を迎えたことで、お祝い会に出席した。結
局、3次会まで行ったが、いろいろと話を聞くことがで
きてよかった。どれもやっぱりいろいろなことを経験
した上で語っているからためになる。
その中でも、Kさんが、技術とは素直にやればちゃんと
できるんだ、と言ってくれた。素直に順を追ってやれ
ばできるのに、それを納期ばかりに捉われて、やるべ
きことを飛ばしてしまうから、問題が起きるのだと。
言っていることはまさにその通りであった。今の自分
のテーマがうまくいっていないのもそこにある。それ
を「素直」という言葉を使って話してくれたのが、何
よりもよかった。松下幸之助氏に通ずるものがある。
また、「これからは、かみさんと報連相して...」と
言っていたが、これはコミュニケーション、というこ
とを言いたかったのだと思う。「社長にも報連相して
...」と言っていたが、それもコミュニケーションと
いうことだ。60歳まで勤めあげてそこで感じた重要な
ものがコミュニケーションということだったのだろう
。
また、すでに退職をされたTさんからもいろいろと話
を聞くことができた。「自分のファンを作れ」「言い
たいことを言うんだ、そんなのは上司も部下も関係な
い」「あまり下の人という言い方は好きじゃないけど
...」「えらくなる、とか、出世するとか、そういう
ものじゃないんだよ。要は自分の損得で考えちゃいけ
ない。損得抜きでその人を思ってしたことがあとにな
って財産となるんだ。」
いずれも、とても大切なことだと思った。でもそのT
さんは「今の会社は悪くなる手前にあるな」といって
いた。たぶん、こういう感じ方はみんな口には出さず
とも共通していることなんだろう、と思った。ちなみ
にTさんは初代社長のことを「おとなしい人で、とて
も腰が低かった、謙虚だった」と評していた。
でも、何より、Kさんは若い人1人1人をみてくれた。
「若手は...」ではなく、「この子は...」といって
自分を自分としてみてくれて、最後に話をしてくれた
のが何よりも嬉しかった。仕事上ではほとんど絡みが
あったわけではない。でも、グループミーティングや
飲み会ときなどを通して、僕という人間をみてくれて
いたのだと思う。自分も上の立場になったらそういう
人間になりたい、と思った。
それと、3次会までいって、スナックでおっさんがカ
ラオケを熱唱したりして、そして、めちゃくちゃな武
勇伝を聞いたりして、これがサラリーマンだなぁ、と
いうのを感じた、夜でした。