ものごとの考え方

ものごとを考える際に必要なものは次の5個だろう。


(1) 大局で考える
(2) 具体的に考える
(3) 例えで考える
(4) 論理で考える
(5) 仮説で考える


まず「大局で考える」。これはものごとの一側面だけを
みていてそれに捉われてしまわないようにするもの。例
えばその機能を実現するためにはどのモーターがよいか
、という検討をする際に、「モーター以外じゃダメなの
?」という考え方だろう。


「具体的に考える」。これは人と話をするときにとても
重要だ。「みんながいっている」「問題はいろいろある
」と誰かがいう。"みんな"って誰?"いろいろ"って具体
的に何?そういうふうに聞くと実は、"みんな"の正体は
10人のうちの2人であったり、"いろいろ"といっても、
2つしかなかったり、ということだ。要は真実を明らか
にする際に具体的に考えることは非常に有効だ。


「例えで考える」。松下幸之助氏はこれが非常に得意だ
ったという。素直な心、油断をしないこと、失敗して学
ぶこと、ということを「雨が降れば傘をさす」という話
で説明をする。難しい話を難しく説明することは簡単だ
。でも「例え」は難しい話を簡単に説明することに大い
に役立つ。例え上手でありたい。


論理で考える。ここで大切なのは、いくらロジックがつ
ながっていても、腑に落ちないロジックではダメだとい
うことだ。それが「風が吹けば桶屋が儲かる」であろう
。論理立てていても論理の飛躍があってはよくない。


仮説で考える。仮の結論をもとう、ということだ。仮の
結論があればそれが正しいかどうか調べることができる
。でも、答えがない状態で調べても結局何を求めている
のがわからなければ答えには辿りつかない、というもの
だ。
もう1つの考え方として、「たら」「れば」で考える、
というものがあると思う。一般的には、「たらればの話
をするな」なんていうかもしれないが、「たらればの話
」が創造性を広げると思う。そらに「たらればの話」が
あるからこそとるべきオプションの幅が広がると思う。
仮説思考にはそういう意味合いもあるのではないだろう
か。