社長の座談会

社内新聞に社長と若手社員との座談会の記事があった。
今回は、研究所の若手社員ということで、7名が選ばれ
ていたが、その中に先輩のNさんとOさんも入っていた。
ただ、メンバーを見てみると、ほとんど知っている人
だったので、意外と研究所も狭いものだなぁ、と思っ
た。


10年後の未来を考える、というようなテーマだったが、
社長は「10年後はこうなる、と予測することが必要でそ
のためにもプロの意見を聞くことが大切」といっている
が、果たしてそうだろうか。


ドラッカー氏によれば、未来とは予測できるものじゃな
く、唯一できることは未来を作ることだけである。そも
そも予測ではなく作るという姿勢で臨むことが研究所に
は求められるのではないだろうか。プロの意見にしても
ただ単に聞けばいいというものではない。むしろ自分の
仮説を確認するために意見をいただく、という姿勢が求
められると思う。まぁ、社長が言いたいのは、自分だけ
で考えたりはしないでね、という意図でいったのだろう
けど。


しかし、こういう形式で座談会をやると、だいたいが、
「もっと現場にいく」「大きな仕事がしたい」「お客さ
まに価値を」というように抽象的な話になりがちである
。へたしたら面接のようになってしまうかもしれないが
、10年後にこうしたい、というのであれば、じゃー9年
後、8年後、7年後、6年後、....1年後、とやっていけば
いい。ほどんどの人はそれで答えは出てこないのだが、
具体性が出てくるようになる。そうなると話が面白くな
るのではないだろうか。


しかし、こういう会、どうして参加したい人が参加でき
るような仕組みにならないのだろうか...。