Yさんとお話

本社からYさんがわざわざ来て、私と話す時間をとって
くれた。節々でいろいろと相談に乗ってもらうことはあ
ったけど、じっくりと話をするのは初めてだった。


やっぱり嬉しかったのは、正直に話をしてくれたことだ
った。
Yさんにこの先どうするのか聞いたところ、今の会社は
やめるつもりはない、ということを言ってくれた。だか
ら自分が企画マンとして新しいことを考えるのも今の会
社枠組みの中だけだ、ということだった。「自分は事業
はしないだろう」と。


話をしていて思ったことがある。別にYさんがそうとい
うわけではなく、自分がすごくそうだ、と感じた。
それは、いつも必ず自分の考えは持つようにしている。
自分の意見として、だいたい2x2で考え、この切り口で
は、この切り口では、と考え、提案している。そして、
この切り口ならばこういうアイデアがありますね、そ
してこっちの切り口ならばアイデアはこうなります、
というようなことをいう。


でも、それだけになっている。


あれもできます、これもできます、こんなんも考えら
れます、というだけなのだ。


結局、わかりました。それであなたはどれをやります
か?と言われたときに答えがないのだ。要は、「こん
なアイデアありますけど、どれがいいですか?」と意
思決定を相手にゆだねている状態なのだ。


自分では常に自分の考えを持っているつもりでいるの
に実はそうなっていないのだ...情けない。


たぶん、そんなアイデアだから誰も乗らないのだ。結
局、自分で腹くくってやる、といえるようなものでな
ければ人なんか乗ってこないと思う。


産業再生機構の富山氏が言っていたが、「僕は、カ
ネボウでもどこでも、最終的に誰もやるやつがいなけ
れば、自分が社長やります、と言えました。要は、そ
れだけの覚悟がなければ人にモノなんか言えないし、
改革なんかできない。」と。


つまり、自分が今までやっていたのは、「僕はこんな
にアイデア出せます。」というレベルの話だったので
はないか、と強く痛感した。


Yさんと話すことでそんな気付きを得ることができた
。これからの大きな課題だ。


ありがとうございます、Yさん。