表裏一体で書いておく

雑誌「到知」の中にあった記事にこんなことが書いてあ
った。


ものごとは常に表裏一体。だから、言っていることやっ
ていることの裏側も同時に書いておく。そうすれば、ど
ういう弊害があるのかがわかる。


例えば、こういうことだ。
「自信を持つ」⇔「傲慢になる」
「ものごとを批判的な目でみる」⇔「人を批判する」
「全力で頑張る」⇔「息苦しくなる」
「適当に休む」⇔「全力で頑張っていない」
「自分の道を行く」⇔「ただの暴走」


どれもある側面だけをみれば、正しいように見えるのだ
。でも、ちょっと視点をずらすだけで、それは、正しく
ないことに早変わりしてしまう。


だから、自分だけが正しくてなんで他の人はそんなこと
言うんだろう、と思うような場合は、おそらく自分自身
は正しい側面だけを見ていて、他人から見たそれは、正
しくない姿として映っているのだ。


これはどっちが正しいか間違っているか、という問題で
はなく、常にどっちでもありうるのだ。大切なのは、一
歩引いた視点で自分の行動の影の部分を見つめられるか
どうかなのだ。それがつまりは内省する、ということな
のだろう。


そういう意味で、例えば目標を書いたりするときなんか
は、こういう弊害を横に書いておくといい。そうすると
一歩引いたところから自分がそういう状態に陥っていな
いかということを省みることができる。