made in JAPAN

新商品の量産品の手直しを行うのに、人手が足りないの
で借り出された。


ひたすらネジの開け閉めをやったのちに、液晶カバーの
取り付けとラベル貼り付けの作業を行った。チリひとつ
なく、液晶カバーを取り付ける作業は本当に根気のいる
作業だった。


「これならいける」と思って、出したものが、最終の検
査工程で引っかかって返ってくる。かなりのきびしさだ
。もちろん通常使用する上で問題ないし、かなりよく見
ない限りは絶対にわからないようなものだ。でも、それ
を市場に出さない、という品質へのこだわり、というも
のをわずかではあるが垣間見たという感じだ。


おそらくこれは中国や東南アジアの企業ではなかなか難
しいようにも感じる。国として日本ほどはまだ品質に対
する要求がそこまでは高くないと思うからだ。そうであ
れば、他国で生産をする場合は、きちんと自社の現地法
人を作ってそこで、指導する必要がある。


液晶カバーの取り付け一つとってもものづくりの大変さ
が伝わってくるものだ。まさに「made in Japan」を感
じた1日だった。


別な視点からちょっと見てみると...
・ここまで懸命にやってくれる社員がいるという事実。
 企業文化としてそこまでになるようにもってくるに
 は相当な年月がかかるはず。
・ここまでやっても、それが売上に必ずしもつながっ
 ていないという事実。でもそれがなければ、売上は
 下がる。要は、これらが負けないための品質になっ
 ているということだろうか。
・これらの作業をもっと簡略化するための設計を考え
 よう。