健全なる危機感
企業の中には風土として「危機感」ではなく、「健全な
る危機感」が必要となる。では、「健全なる危機感」と
は何だろう。これは危機感というものをフレームで考え
ることでわかる。
縦軸:うまくいっている or うまくいっていない
横軸:健全なる危機感 or ただの危機感
(1) うまくいっている x 健全なる危機感
→ 絶えざる自己否定
トヨタが、うちは毎年が改革の年といっているように
事業がうまくいっていても絶えず自己否定を繰返し、
少しでも気をぬけば失速するという危機感をもってい
る状況。
(2) うまくいっていない x 健全なる危機感
→ ビジョンを伴った危機感
事業事態が赤字であったりしても、「これをやれば未
来がある」という希望を持てる状態。そのためで、あ
れば苦しい時期を乗り越えようという気になる。
(3) うまくいっている x ただの危機感
→ バブル!?
要は順風万帆に進んではいるが漠然とした不安がある
状態。漠然とした不安なので、具体的なアクションは
起こせていない。
(4) うまくいっていない x ただの危機感
→ 辞める人続出
このままではダメだ、と誰もが思っている状態。そし
て未来も感じられない状態。賢い人から辞めていくよ
うな状態ともいえる。