人が不愉快になるとき

しばしば人を不愉快にさせてしまう。というか、怒らせ
てしまう。それには、だいたいパターンがあるように感
じられる。


(1) 相手は自分より目上の人
(2) その人にとって予期せぬ質問
(3) その人のやっていることに対して、「それは正し
   いんですか」と質問するとき
   (自分は正しくない、もしくは十分でないと思っ
    ている。)
(4) 相手が答えを持っていない。
(5) 相手が答えに確信を持っていない。
(6) 相手が(3)、(4)であることに対して劣等感を抱い
   ている。
(7) 相手がこちらを納得させることができない。


まぁ、最終的には(7)になるのだが、ただし、これも、そ
の人自身は、納得させられないことに苛立っている、と
いうか、本当は自分自身でも言っていることが正しくな
いから苛立っているんだと思う。


立場が上になるとやはり下の人間の意見を素直に受け止
めたり、そこから学んだり、ということができなくなる
のだろうか。とにかく、言いくるめようとしたり、煙に
巻いたりしようとする。


その場その場ではそれでいいのかもしれない。でも、自
分自身の成長を考えるのであれば、誰かが質問したとき
に言いくるめようとしたり、煙に巻いたりするのは、一
番自分のためにならない。もし、普段自分が考えてもい
ない質問に遭遇したら、そこで改めて考えればいい。も
し間違えたら訂正したらいい。でも、ごまかすことだけ
はしないようにしよう。


もっともこちらの質問に対して、「わからない」「知ら
ない」で済ますこともどうかと思う。そうなってしまっ
たらそもそも議論すら始まらないから。「それは時と場
合による」なんて答えも私としてはあまり好きではない
答えだ。そんなこと言ったら、世の中全てそうだよ、と
いうことになる。


要は「あなたはどう考えますか?」ということだ。その
ためには自分で考えることが絶対に必要なのだ。