虹の色

京都駅を出ると、きれいな虹が見えた。雨上がりの夕方
にきれいな一時だった。


そういえば、学生時代に読んだ本に、「国によって、虹
の色が違う」という内容があった。日本人にとっては、
「虹は七色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)」といわれ
ているが、国によっては、6色であったり、5色であった
りするわけだ。


同じように、太陽の色、月の色も国によって違う。日本
では、太陽は赤、月は黄であるが、ヨーロッパでは、太
陽は黄色、月は白と認識されている。


要は、常識と思っていることが、ちょっと場所を変える
だけで非常識になっているのだ。色とは目に見えるのだ
から、「太陽は赤でしょ」と思っているが、実際に、黄
色だと言われてみると、黄色に見えてくるのだ。


結局、人間はそうした身近なものさえ、自分の主観とい
うレンズを通してしかみることができないことがわかる