演繹的な学び方、帰納的な学び方

今日から研修に参加している。たまにはこうした座学も
悪くない。すぐに業務に役立つかどうかは別として、勉
強になる。


そこで思ったことだが、学び方には2人通りあると思う。
(1) 演繹的な学び方、と、(2)帰納的な学び方、である
。(特に数学)


演繹的な学び方とは、例えば、微分方程式などを「そも
そも微分方程式とはなんぞや」というところから学んで
いくものである。○○だから、△△になり、だから□□
になり、成り立つ、というようなものだ。


一方、帰納的な学び方とは、「とりあえず、こういうも
のだから、後はひたすら問題を解く」というものだ。こ
れは、問題をパターンとして認識するのである。公文式
はこちらになるのではないだろうか。


つまり、(マイナスxマイナス=プラス)がなぜプラスにな
るのかを考えるのが演繹的学び方であり、(マイナスxマ
イナス)が出てきたら、とにかく(プラス)にしろ!とい
うのが帰納的学び方である。


学校では、演繹的学び方をやってから、帰納的学び方を
やる、というのが一般的だと思う。(まず説明→問題を
解く練習、というやりかた)


でも、やっぱり簡単なのは、帰納的学び方である。パタ
ーンさえわかってしまえば後はそのパターンに従うだけ
で済むからである。つまりそれほど考えることを必要と
しない。しかし、大変なのは、そのパターンに当てはま
らない問題に出会ったときである。こうなると手も足も
出なくなってしまう。どうしてって、パターンに当ては
まらないから、何をしていいのかがわからなくなってし
まう。そのときには、演繹的考え方ができることがやは
り望まれると思う。


たぶん、思うのは、帰納的→演繹的のほうがはるかに理
解度があがると思う。要は、とりあえず、会社経験を積
んでそれからMBAというようなものである。MBA→会社経
験では得られるものがあまりない。学校教育もそんなふ
うにしてみたらどうかと思う。