特許プロジェクト

無理を行って戦略的特許出願のプロジェクトに参加させ
てもらった。参加してよかった。こんなもんだというこ
とがわかったから。ただ、それにしてもひどかった...。


?やってくればくるだけ損!?
 事前にアイデアを準備してもってくることになってい
るが、結局は考えた人が明細を書くので、たくさん準
 備してくるほど、後の業務負担は大きくなるだけであ
 る。果たしてこれでモチベーションは上がるのか?
 それにたくさん書いて、異なる視点から考えられたア
 イデアを全然書いてこない、おじさん連中が笑ってい
 たりする...。これは正しい姿なのか?


?思いつきアイデアだけ
 さらに、結局はその考えてきたアイデアが全て。それ
 を紙の上に出してKJ法(そんなに高度か?)でまとめた
 だけである。それから新しい枠組みを作ったりとか、
 別のアイデアを発想するということはなし。
 そもそも準備したアイデアなんて、参加者ほぼ全員が
 やっつけ仕事として思いつきで考えただけ。そんなア
 イデアが本当にいいと思うんですか?と言いたい。


?何のための知財担当者?
 本来は違うとは思うのだが、知財担当者があとはリー
 ダーシップをとって進めていた。でも、アイデアが出
 ても彼が「それはいい!」「それは他のところで見た
 かも...」というだけで全てが決まっていった。それも
 主観的に。
 アイデアのいい悪いを判断するのが、知財担当者では
 ないだろう。特許としての有効性、出願可能性を探る
 のが役目のはずだ。それを主観的にいい悪いというの
 は違う。それは本来事業主体者が考えることだ。
 まぁ、そうはいっても事業主体者が不明確な状態で、
 誰もリーダーシップをとろうとなんてしていなかった
 が...。


?リーダーシップの欠如
 ?にも関連するが、そもそも誰が何のためにこれをや
 ろうとしているのかがまったくわからない。そもそも
 アイデアを判断する人もいなければ事業との関連性も
 考えられていない。
 また、途中で飽きて、違うことをやっている人を注意
 する人もいない。(←だいたい飽きちゃっていたのは
 おじさん連中。)
言ってしまえば、みんな他人事としてやっている。


?前提条件が間違っている
 事前に、体系をまとめるために、枠組みを用意してあ
 ったようだが、そもそもそれがひどい。英語でかっこ
 よく名前はついているものの誰もそのコンセプトを理
 解していない。それに、MECEで分けられていないから
 どこにアイデアを入れていいかわからないし、重複し
 たりしている。
 挙句の果てにはそこに箱は用意されているが知財担当
 者の主観で、「それは必要ないかも...」となっていっ
 たりしている。
 間違った問題に一生懸命取り組んでもそもそも間違え
 るだけ。問題をまずは正しく捉えないと。


ということがわかった1日だった。