旅のスタイル

やっぱり社会人になってからの旅と学生時代の旅とでは
意味合いがちょっと違うように思う。


学生時代、旅の本質とは未知との出会いだった。自分の
知らないものに見て触れて感じること、それが旅の意味
合いだった。
初めてのバックパックアンコールワットに行った。と
りあえず、地球の歩き方を買って、まぁ、バックパッカ
ーのマネゴトといってもいいかもしれない。なんでその
旅に行こうと思ったのか...そのときはなんとなくとり
あえず行こうと思うだけだった。
でも、今思い返してみると、新しい何かを欲していたの
だと思う。大学に入り、本格的なサッカーをやめ、正直
大学1年生の夏休みをどう過ごしてよいのかわからなく
なっていた。それまでだったらサッカーさえしていれば
先は見えていたのだが、そのレールはなくなり、気づけ
ば何にも"成長していない自分"というものを感じていた
。それもあって、きっと新しい何かを欲していたのだと
思う。その結果が旅だったわけだ。
それから、インターンシップにいったり、いろいろと冒
険をした。その頃は、「遠いところほど学生のうちに行
っておくべき」という思いで旅していたが、今考えても
それは正しい選択だったと思う。
まぁ、そんな学生時代の旅だった。


さて社会人になると、もちろん、未知への遭遇という思
いはあるものの、もう少し意味合いが変わってきた。そ
れは、自分の時間の確保ということだ。基本的には本を
読む時間なのだが、やはり本を読みながら、旅先で考え
たい、というのが希望にある。これからもっとそういう
スタイルに自然と変わっていくような気もする。