事業本部長の話

本日の朝会では事業本部長の話があった。大きく自分の
中で、印象に残ったのは3つ。

  1. 品質
  2. 親会社の社長
  3. デンソー



(1) 品質
まず、品質だが、これを今期の重点課題とあげている。
たしかにあれだけの品質ロスを出したのだからその通り
だろう。でも、それが徹底していない。もちろん、全て
が大切でどれも万遍なくやらなければならないのだが、
あれもこれもはできない。
品質ロスを下げろ、でも売上を上げろ、コストも下げる
、キャッシュを生み出せ、モチベーションを上げろ、
環境対応しろ、セキュリティは絶対守れ...、など、ど
れも重要、重要と叫んでいては、結局どれもできなく
なってしまうのではないだろうか。
もしも彼が、次のように言っていたら、「おっ」と思っ
たと思う。
「何よりも品質です。ですから、コストがかかる、売上
 が一時的に落ちる、それでもかまわないから、絶対に
 品質を維持してください。それが第1です。特に人体
 に関わるものを作っていたら、何よりもそれが優先事
 項である。それさえおろそかにしなければ長期的な競
 争力がつくので、一時的な売上減も大丈夫なはずです
 。」 
「そこまで言うか?」というようなことだ。


(2) 親会社の社長
市場トラブルを出したときに親会社の社長は、次のよう
に言ったという。
「問題があったモノそのものを今すぐ持って来い」
「それに対して対策したものを持って来い」
「どういう対策をするかプロセスを明らかにしろ」
「その対策の効果を語れ」
自らそのモノを見ようとする姿勢はさすがだと思う。当
事者意識のレベルが担当者と違うということを感じるこ
とができる。


(3) デンソー
中国のデンソーの工場に行ってきたみたいだ。それで、
デンソーの工場は素晴らしい、うちはまだまだその
レベルではない。エクセレントな会社をベンチマーク
、そこから学ばないといけない」
といっていた。
さて、では違いはどこにあるのか?工場労働者のスキル
?マネージメント体制?システム?最新設備?工場長の
考え方?モチベーション?オートメーション?いったい
何なの?じゃー、うちは全部負けてるの?うちが勝って
いる部分はどこなの?
結局それがないと下は何も行動できない。これだったら
、私がトヨタの工場に行って、「トヨタはやっぱりすご
い。うちとはレベルが違う。」と言うのとたいして変わ
らない。


そんなわけでいろいろ話をされたらが、もう少しシンプ
ルにしたほうがいい。言いたいことが拡散しすぎだ。そ
れと聞いている側がどこで反応してどこでシラけている
のかを話しながら感じたほうがいいと思う。自分の話の
いったいどこでメモを一番とられていたのか、とか。
でも、「あなたがたがこれからどんどん責任者、役職者
になっていくので...」といっていたが、ルールが変わ
ったことを認識する必要がある。
でも、朝会の案内のメールで、「メモを持ってきなさい
」なんていうのはまるで小学生みたいな感じだなぁ。