「指一本の執念が勝負を決める」

産業再生機構社長の富山和彦氏の「指一本の執念が勝負を
決める」は今まで読んだ本の中でもベスト3に入る。まさ
に自分が思っていたことが、「これだ!」という感じで主
張されている。大きくは4点ある。


(1) 無能な上司に出会ったらチャンスと思え
自分の経験から言ってもそうかもしれない。今の上司は、
なんだかんだいっても有能だ。でも、1年目のときの上司
はそうではなかった。仕事的にも人間的にも欠陥だらけ
だった。おかげでいろいろと不満もあったけれど、チャレ
ンジすることができた。これが有能な上司だったらチャレ
ンジすることはなかったし、たぶん、そんな必要がなかっ
たと思う。ダメな上司だからこそ成長できる。でも、これ
ってなかなか理解されないと思う。普通だったら、たぶん
ダメな上司の下では腐るだけだろうから。
なんだかんだで、逆境に身をおかなくては、ダメだ。本当
に。「居心地がよい」と感じたら成長が止まってしまう。


(2) 失敗がないことをは勝負していないことの証
誰かに「あなたの過去1年の失敗は?」「過去3ヶ月の失敗
は?」とたずねたときに何人が答えられるだろうか。そも
そも失敗と認識していない人はチャレンジしていないのだ
。チャレンジした結果失敗があるのであって、何もしてこ
なかったら、「失敗がない」ということになる。だから、
失敗がないという人はチャレンジしてないのだ。自分の中
の大きな失敗は、「上司へのプレゼン」「面接に落ちる」
という2点だな。両方ともチャレンジだった。今年のチャ
レンジは?


(3) 生き残りの決め手は人に対する好奇心
やっぱり結局人ということなんだろう。これはマザー・テ
レサの言葉の「愛情の反対は憎しみではなく無関心な事で
ある」と同じことだ。人に対して無関心では何も動かない

では、好奇心とは?それは質問をすることだと思う。理解
は質問をするところから生まれれる。「なぜ?」も結局は
質問なのだ。もっと質問をしよう!


(4) 判断の基準は、「カッコいい」か、悪いか
結局、これじゃないのかな。「カッコいい」と思うかどう
か。自分が「カッコいい」と思うことはやればいいし、「
カッコ悪い」と思うことはやらなければいい。マンガなん
かは「カッコいい」ことばかりだからたくさん学べると思
う。でも、不思議とみんなあまりカッコいいことをしてい
ないように思う。上司に逆らう、みんなと違うことをして
みる、自分の考えを主張する、とりあえず行動する、どれ
もカッコいいと思うんだけどなぁ。
それに海外出張に行って、現地で女を買う人もいる。これ
のどこがカッコいいんだろうか。カッコいいと思うことを
しよう!カッコいいと思う人と話そう!